【シーズン6】ボディパージギルガルド構築 2nd【最終2001】
2回目の投稿になります。
シーズン5で使用し、レート2000を達成したボディパージギルガルドの構築を改良し、今期もレート2000を達成することが出来ましたので、構築記事をまた書かせて頂くことにしました。
前回見て下さった方も、初めての方も、是非見て頂けると嬉しいです。
①素早さを操作する重要性
ポケモンにおいて、一番重要な要素は素早さであると自分は考える。それは当然、素早さが1高いか低いかで行動順が決まり、また他の数値とは違い、唯一乱数幅に左右されない数値であるからである。
それだけではない。素早さは、そのポケモンに対する対応を決定する。パーティであるポケモンを対策する時のことを考えてほしい。そのポケモンが遅いポケモンなら上から殴って処理、早いポケモンなら1発耐えて処理することを考えるのではないだろうか。とすると、素早さを操作できる積み技(竜の舞、蝶の舞、ニトロチャージ等)やトリックルームがメジャーなポケモン以外では「遅いポケモンに上から殴られる」ということが、そもそも想定されていないのである。
例を上げるならば、SMシーズン3周辺で一時期少し流行った葉緑素フシギバナ。フシギバナというポケモンは基本的にはメガ運用で、その対策としては、素早さの高いポケモンで上から殴って処理をする、という形になる。基本的にフシギバナに上から殴られる、という想定がなく、Z等で高火力、超速を手に入れたフシギバナに、多くのトレーナーが抹殺された。
このように、「鈍足ポケモンに上から殴られる」という本来ありえない状況において、多くのパーティが無防備であるため、予想外の素早さ上昇は、試合を一気に決めてしまう可能性が非常に高い。
②ボディパージギルガルド
意外な素早さから試合を決められるポケモンの条件は
・素早さを操作できる積み技
・素早さを操作する隙を得るだけの耐久
・操作した後に一撃で相手を落とすことのできる火力と技範囲
・その型の読まれにくさ
ということが挙げられる。
これが意外に難しく、耐久のあるポケモンは竜の舞などの1段階上昇では素早さが足りないことも多く、また竜の舞、蝶の舞、からをやぶるといった技は比較的メジャーであり、対策されやすい。かといって、高速移動などの2段階上昇技では、火力が足りなくなる。さらに、物理型の場合は特性威嚇のポケモンが環境に多く存在することで、更に火力が削がれ、抜き性能が低下する。壁やバトンを利用する手もあるが、それでは選出が固定されてしまう。
この難題を唯一クリアできるポケモン、それが、ギルガルドである。
このポケモンは、ご存知の通り攻撃時と守備時で種族値が異なる。素早さを操作するだけの時間が稼げる耐久を持ち、またメガ進化ポケモン顔負けの攻撃種族値に変化できる。そしてボディパージという素早さ2段階上昇の積み技を持ち、ギルガルドの代名詞的な技であるキングシールドの陰で、ボディパージが読まれる事はまずないと言っていい。Z技を含めてゴースト・鋼という通りの良さも兼ね備える。
パーティの中で、どのようにギルガルドを処理しようとしているだろうか。「上から抜群技を」と考えていないだろうか。その場合、全てのポケモンの上から超火力をぶつけてくるギルガルドに、対応できるだろうか。
③使用構築
前述したボディパージギルガルドに加え、メガエースとしてギルガルドの苦手な悪タイプやノーマルタイプ、ミミッキュに対して比較的強く出られるバシャーモとギャラドス、起点を作り、試合を安定して始められるカバルドンを採用。更に先発要員としてずっと愛用しているカプテテフ、キノガッサ対策かつ相手の速いポケモンに対しての牽制としてカプ・コケコを加えた。
基本選出は
先発でテテフが暴れられそうな時には、
を採用した。
④メンバー紹介
No.1 ギルガルド
控えめCS252残りD ゴーストZ
シャドーボール ラスターカノン めざめるパワー氷 ボディパージ
採用理由は前述の通り。基本的にはパージした後Zを打ちながら攻撃していくだけで簡単に3タテしていくことが何度も。準速まで振ることでパージ後準速テテフまで抜いており、一度引いて戻ってきたテテフにも行動を許さない。道連れ、かげうちが欲しいと思った場面も何度もあったが、シャドボ+めざ氷ではノーマル、悪への打点が薄すぎると考え、ラスカノで確定とした。選出率は3位。
No.2 ギャラドス
陽気 AS252 ギャラドスナイト
滝登り 地震 氷の牙 龍の舞
ABミミッキュやカバカグヤ、雷パンチバシャーモ等によって、環境においては少し減少気味であると感じたメガギャラドスであったが、今期も変わらず採用。バシャーモを見るとほぼほぼマンダ・ランドが出て来るので、そちらを美味しく頂く。大事なところで氷の牙を外す癖は相変わらずだったが、それでも十分に仕事をしてくれた。竜舞1回で130属を抜くために最速は譲れない。選出率は2位。
No.3 カバルドン
慎重 H252B76D180 気合の襷
ギルガルドの僅かに足りない火力を補助したり、欠伸で起点を作ってギャラの舞う隙を作ったりと、とにかく仕事の多かったポケモン。
よく、「カバに襷なの?」と聞かれるが、最近環境にカバが増え、そのせいもあってゲッコウガやZ持ちなど、カバをワンパンで処理したいという連中が増えているため、襷を採用してそういう連中にビビらず出ていくことが出来る。不意のZでもステロ・欠伸は十分に撒けるため、カバルドンは実は襷が一番強いと思っている。ステロがあっても安易に欠伸を撒かず、みがわりのタイミングはきっちりと吹き飛ばしをしないと起点になる可能性があるので注意。選出率は1位。今期もお疲れ様。
No.4 カプ・テテフ
控えめ CS252 格闘Z
このパーティは、Z持ちの可能性が高いポケモンがコケコ・ガルドといるため、基本的にはスカーフを偽装して動き、格闘Zを刺して相手のサイクルを崩壊させる。ヒードラン、ナットレイを格闘Zで飛ばし、裏にサイキネを入れるだけでほぼ勝てる状態まで持って行けることが多かった。挑発を持っていることで、トリル展開やクレセを止めたり、受けるのラッキーを捕まえて処理することで受けルを崩壊させたりすることが出来る。テテフの型としてはこれが一番強いのではないかと考えている。選出率は5位。
No.5 バシャーモ
意地っ張り AS252 バシャーモナイト
今シーズンからの新入りさん。始めはリザYで使用していたが、パーティとしてのポリ2やガルーラへの打点のなさや、初速が遅く、上から殴られると厳しいこと、シーズン途中でポリゴンZやカミツルギが増えたことを理由にバシャーモに変更。レヒレやアシレーヌといったところに刺せる雷パンチを採用した。バシャーモというポケモンの選出誘導能力はすさまじく、ランドロスやボーマンダをガンガン呼ぶので、そいつらがいるときは素直にギャラドスに仕事を任せた。選出率は5位。
No.6 カプ・コケコ
臆病 CS252 シュカのみ
10万ボルト めざめるパワー氷 くさむすび とんぼがえり
毎度おなじみ、どうしよう枠。とりあえずキノガッサに隙を見せるわけにはいかないので採用。Z、襷をもう持てないので、色々考えた結果シュカのみを採用。先発のガブリアスや地震持ちのメタグロスを狩ることが出来る他、バシャーモと合わせてゲッコウガの牽制にはなった。くさむすびは撃つ機会が殆どなかったため、みがわり等に変えてもいいかも知れない。選出率は6位。
⑤感想
今シーズンはSM最後のシーズンということもあり、もう一度パージガルドで結果を出そうと息巻いていたものの、学祭やレポートに追われたこともあって十分にポケモンに触る時間が取れず、非常に苦しいシーズンになってしまった。その中でも2000に乗れたのは、本当に沢山の試合を共にしてくれたポケモンたちのおかげだと思う。今回もギルガルドの3タテ劇場を何度も見られたのは本当に楽しかった。ボディパージギルガルドに関しては、まだまだその可能性を秘めているため、是非とも試してみてほしい。
USMでは、もう少し他のポケモンの面白い型も考察しながら、さらなる高みを目指して、ポケモンたちと頑張って行きたいと思う。
⑥QRレンタル
よかったら是非使ってみて頂きたい。
ここまで見て頂き、ありがとうございました。
ボディパージギルガルドという、少し変わったポケモンを使用したの紹介でしたが、いかがだったでしょうか?
まだまだ読まれにくいこともあり、USM発売後もまだまだ活躍できそうです。よかったら試してみてはどうでしょうか?
ではまたお会いしましょう。