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ポケモンシングルレート最高レート2016(SMシーズン3)シングルレートの構築記事を中心に書いていきます。デンチュラ大好き

【単体考察】ボディパージギルガルド

こんにちは、ペクチンです。

今回は、以前自分が使用していて、3度のレート2000を達成した、ボディパージ採用型ギルガルドに関して、単体考察をしていきたいと思います。

色々考察してみたため少々長くなりますが、よかったら読んでもらえたら嬉しいです。

 

以下常体

 

ギルガルドとは

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ギルガルド

タイプ:鋼/ゴースト

特性:バトルスイッチ

種族値(シールド):60-50-150-50-150-60

種族値(ブレード):60-150-50-150-50-60

 

2つのフォルムを持ち、攻撃時と守備時でそれぞれの数値が入れ替わるポケモン

シールドフォルムにおいてはタイプ一致抜群技も平然と耐える耐久力を持ち、ブレードフォルムから繰り出される攻撃は並大抵のポケモンでは受けきることが出来ないほどの火力が出る。鋼、ゴーストの技範囲に加え、聖なる剣を覚えることから格闘打点も兼ね備える。

 

現在の環境では、技「キングシールド」を駆使しながら戦う型が主流。

ゴーストZや鋼Z、命の珠で火力を増して1撃の圧力を増したり、相手の抜群技を受けて弱点保険で返り討ちにする型も少なくない。

また、高い耐久を生かし、相手に毒を入れて削っていく、「残飯ガルド」も多く存在する。

型が豊富でなかなか読みづらいこともこのポケモンの強さの1つ。

 

②何故ボディパージなのか?

簡単に言うと、ギルガルドに抜き性能を付与するためである。

ギルガルドというポケモンは、非常に対面性能の高いポケモンだが、抜き性能という面ではあまり優れているとは言えない。

その理由としては、素早さの低さが挙げられる。

やはり素早さ60という数値はポケモンの中でも非常に低い部類であり、ギルガルドが2体を倒すためには2体の攻撃を受ける必要がある。いかに防御種族値の高いギルガルドとはいえ、Z技も存在するような現在の環境において、2匹の技を完全に受けるのは簡単ではない。特に、ギルガルドの弱点である地面タイプの技は多くのポケモンが持っており、キングシールドを持っていても2体のポケモンを倒すことは容易ではない。

その為、相手のパーティに、対面なら勝てるポケモンが複数いたとしても、実際には対面から1匹、その後影うちで削って落ちる、という動きになることが少なくない。

 

そこで注目したのが「ボディパージ」という技。現在はテッカグヤがたまに使用するということで知っている人も多いかとは思うが、素早さを2段階上げ、自分の体重が半分になるという技である。

動き方としては非常に簡単で、1発攻撃を耐えてボディパージ。相手を抜き去り、後は上から高い攻撃力を押し付けていく。ギルガルドに抜き性能が加われば、まさに無双という他ない。

ギルガルドの処理として上から2発殴って倒そうと考えている人は多く、そういった相手に対しては3タテしていくことも少なくない。

更に、ボディパージ型にすることにより、「みちづれ」の採用も可能になる。1体倒した後に上からみちづれを撃って2匹目を強引に持っていくプレイングが可能になる。

 

このように、ボディパージを採用することで、従来型のギルガルドに比べ、抜き性能を大きく高めることが出来る。

 

③詳細考察

ここからは、実際にボディパージを採用するにあたっての詳細に関して考察する。

 

1.持ち物
ゴーストZ
ほぼこれで確定。
C150からのZ火力で強引に1匹持っていくことが可能。
特に理由がなければゴーストZを持たせたい。

命の珠
耐久振りのテテフやグロスリザードンボーマンダに対して有効。
Zが埋まっているなら採用出来ないこともないが、耐久をあまり振れないことから安定感はない。

達人の帯
火力の底上げなら抜群技を繰り出せることを条件に帯で事足りる。
アーゴヨンをめざ氷で落とせるようになるレベルの火力は出る。
抜群を取れないときの火力は低いため、汎用性は落ちる。

弱点保険
抜群技を受けることで、実質毎ターンZ技を撃つだけの火力を出すことが可能。
しかし当然、ボディパージ前に受けないとそのまま落ちてしまうため、発動機会が限られてしまう。


2.技選択

【確定技】
ボディパージ
この型のコンセプトなので確定。

シャドーボール
通りの良いメインウエポン。
威嚇や火傷で威力が下がらないため、特殊中心で。

 

【準確定】
めざめるパワー氷
ボーマンダランドロスに通るウエポンとして特に理由がない限り確定で採用したい。

 

【選択技】※優先度が高いと思われる順に記載していく(★はおすすめ度)

聖なる剣 ★★★★★
意識先→ノーマル・悪タイプ
シャドーボールの通らないノーマル・悪タイプに通る格闘技。
A下降無振り聖剣(抜群)とC252ラスターカノン(等倍)が確定数的に同じダメージ。
受けルのラッキーへのダメージソースになることも含めて優先度は高い。


道連れ ★★★★★
意識先→全体
ボディパージを採用することで採用できる技。
シャドーボールが通らないポケモンに対しては他のウエポンでも確1は取れないため、それならば道連れしてしまおうという意図。

先発が削ったポケモンの前でボディパージを積み、シャドボで1匹、Zで1匹、道連れで1匹というムーブでイージーウィンを狙うことも可能。
ギルガルドの道連れは非常にマイナーなため読まれる心配がほぼないのもGOOD。
道連れを仕込むことでクチートの不意打ち択にも強くなる。


ラスターカノン ★★★☆☆
意識先→カプ・ブルルマンムー
カプ・ブルルマンムーを強く意識するならラスターカノン。
タイプ一致技ではあるがこれら以外にシャドーボール・聖なる剣よりもダメージが期待できることは少ないため、優先度は低め。


かげうち ★★★☆☆
意識先→ミミッキュ、襷ゲッコウガキノガッサ
この型の特性として削れた後の先制技に弱い。
ミミッキュゲッコウガの先制技に対して先行し、皮や襷を潰す。
パーティがミミッキュに厳しいなら採用の価値があるが、優先度は低め。


どくどく ★★☆☆☆
意識先→サイクル時の相手全体
サイクル戦を行い、最後にギルガルドをアタッカーとして降臨させるなら。
体面的に扱うのなら必要はない。

 

キングシールド ★☆☆☆☆
意識先→物理アタッカー
基本的には必要のない枠だが、この型にキングシールドがないとみて殴ってくる物理アタッカーのAを削ぐことが出来る。
優先度としては決して高くない。


基本的には聖なる剣か道連れのどちらから選択、パーティ単位で厳しいポケモンや相手にしたいポケモンがいる場合はそれに合わせて選択という形になる。


3.性格・努力値
<性格>

威嚇等で機能停止しないようにするために特殊型が有効。
基本的には準速で十分であり、火力が欲しいため控え目で確定。
必要になったときのみ臆病も考慮に入る。

 

<素早さ>
この型のギルガルドは特に素早さラインが重要となる。
準速ギルガルドが実数値112となり、ボディパージ後に実数値224ぴったり最速フェローチェを抜ける。
準速スカーフテテフまで意識し、このラインはキープしたい。
他に調整意義のある素早さラインは以下の通り。

※実数値(性格・S努力値)
123(臆病252) 最速 準速70属抜き 雨準速ラグを意識
112(控え目252) 準速 フェローチェ、準速スカーフテテフをボディパで抜く
101(臆病92/控え目164) ボディパ後最速130属抜き 

 

<耐久>
素早さ、火力に努力値を大きく割くため、基本的には耐久を振る余裕がない。
素の耐久自体はそこまで振らなくてもあるため、抜群を取られなければ基本は1発耐えると考える。
ギルガルドはHPが低いため、HPに努力値を振る。
調整意義があると感じた耐久調整ラインは以下の通り。

※HP実数値(努力値)
157(172) 陽気ランドロス地震確定耐え 
152(132) カプ・コケコのEF10万Z耐え
141(44)  臆病メガゲンガーシャドーボール確定耐え

 

これらをふまえ、調整案を以下に示す。

 

4.実調整

<調整案1>
性格:控え目
努力値:44-0-0-212-0-252

現在自分が最もおすすめする型。
臆病ゲンガーのシャドボ耐えという最低限の耐久を確保しつつ、最低限の準速をキープ。
無振りカプ・テテフメガメタグロスに対してのシャドーボール、無振りボーマンダへのめざ氷で確1が取れる火力も確保。
努力値に余裕がなく、DL対策までは回せなかったため、必要ならめざ氷厳選時のB30を残してB<Dにする。

 

<調整案2>
性格:控え目
努力値:172-0-0-174-0-164

素早さをボディパ後最速130属抜きまで抑え、耐久に回した型。
調整案1では高めの中乱数で落ちてしまう陽気ランドの地震、コケコのEF10万Zまで耐えるように耐久を振った。
無振りカプテテフ、メガメタグロスシャドーボールで超高乱数1発になるので出来ればステロが欲しい。
半端なポケモンならHPに余裕を持って耐えられる可能性があるため、弱点保険や珠での採用も有り。

 

<調整案3>
性格:臆病
努力値:0-0-0-252-4-252

雨パのラグラージまで意識して素早さを準速70属抜きまで上げた型。
この型であれば道連れの採用は必須だと思う。

 

④相性の良い味方

1.ステロ撒きポケモン

ギルガルドの抜き性能をさらに上げることが出来るのが、ステルスロック

ステロがあることで、耐久振りメガボーマンダもめざ氷で落ちるようになり、環境上位のメガポケモンの多くを確定で落とせるようになる。

特にランドロスは威嚇で相手のAを下げたり、対面したくない相手のリザードンを裏に流せることから、非常に相性が良い。

 

2.ミミッキュに強いポケモン

この型のギルガルドの弱点として、ミミッキュには非常に弱いことが挙げられる。

そのため、ミミッキュに強いポケモンで牽制をかけることにより、ギルガルドを通しやすくすることが出来る。

 

3.ギャラドス、ガルーラ

メガ枠としてはギャラドス、ガルーラがおすすめ。

ギルガルドが2匹は持っていく動きが可能なため、最後に対面に強いメガポケモンを置くことで、より勝ちを得やすくなる。

 

以下敬体

 

如何だったでしょうか?

対面性能の高いギルガルドも良いですが、抜き性能のあるギルガルドも非常に面白く、使いやすいんじゃないかと思います。

実際に自分もレートで使用しましたが、ボディパージから3タテを決めた試合が何度もあり、非常に気持ちが良かったです。

まだまだ研究段階ではありますが、大きなポテンシャルを秘めたポケモンであることは間違いないと思います。少しでも使う人が増えたらうれしいなと思います。

 

ご意見ご感想、他にもこういう技、調整があるよ、等々ありましたら、ペクチン(@pectinpoke)まで気軽にメッセージ頂けたらとても有難いです。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。